【失敗?!】マウスピース矯正の値段やデメリットは?
こんにちは、元歯科衛生士めぇこです。
今回は人気のマウスピース矯正についてお話しします。マウスピース矯正は歯に直接矯正装置を付ける必要がなく、矯正していることも他の人にわからないため人気の矯正になります。
このマウスピース矯正、今は歯科医院で多くのところが取り扱っているのですが、少し注意した方が良い点や費用についてまとめました。
- マウスピース矯正ってなに?
- マウスピース矯正の費用相場は?
- マウスピース矯正治療期間は?
- マウスピース矯正のやり方
- マウスピース矯正失敗例
- マウスピース矯正のみを扱う歯科医院はやめた方が良い
- おすすめ:マウスピース矯正取扱い歯科医院
マウスピース矯正ってなに?
矯正と聞くと大抵の方が歯に矯正装置を付けているものを、イメージされるのではないでしょうか。マウスピース矯正は、歯に直接装置を付ける必要がなく、透明のマウスピースを装着して少しずつ歯を動かしていきます。
マウスピース矯正のメリット
- 目立たない
- 治療完了時の歯並びを確認できる
- 金属アレルギーの心配がない
- 矯正装置が口腔内の粘膜に触れないので、口内炎ができにくい
- 取り外しができる
- 発音障害が少なくて済む
- 食事のとき取り外せるので、矯正装置にものがつまらない
- 虫歯リスクが減らせる
マウスピース矯正のメリットは、目立たないので仕事上人と対面する機会の多い方でも人目を気にする必要なく、矯正をおこなえる点にあります。また、取り外しができるので、通常の矯正であれば、矯正装置が邪魔で清掃不良を起こしやすいですが、その心配がありません。
マウスピース矯正のデメリット
- 一般の矯正より高額
- 症例が限られている
- マウスピースを管理する必要がある
- 患者さん自身が頑張らないと矯正失敗のリスクあり
マウスピースは取り外しができるとことがメリットでもありますが、人によっては不便さを感じる方もいるかもしれません。マウスピース矯正は基本付けっぱなしでいる必要があります。取り外しができるからといって、安易に着脱を繰り返して装着時間が短くなってしまうと、矯正の意味がありません。
1日20時間程度はしっかり装着しておく必要があります。
また、着脱したマウスピースを無くしてしまうと大変です。マウスピース矯正の種類にもよりますが、一気に製作するタイプのマウスピース矯正だと、矯正を途中で中断してしまう可能性があります。
マウスピース矯正の費用相場は?
きになるマウスピース矯正の相場は、全顎(上下顎)で80〜100万程度です。片顎だと30〜45万程度が相場になります。
マウスピース矯正は一般の矯正とは違い、ラボにマウスピースの製作を依頼しなくてはなりません。そのため、費用が一般の矯正よりもかかってしまいます。一般の矯正は、歯科医院によって値段にかなりの差が生じますが、マウスピース矯正はほとんど同じ程度の費用です。
マウスピース矯正治療期間は?
症例によりますが、大体1〜2年程度かかります。簡単な症例であれば、もっと短期間で済むこともありますが、一般の矯正と同じ程度の期間は必要となると考えていた方が良いでしょう。
マウスピース矯正のやり方
私が働いていた歯科医院で取り扱っていたマウスピース矯正は「イークライナー」という種類で、最初に患者さんの歯型を取り、コンピューター上で理想とする歯並びをシミュレーションします。最終段階までのマウスピースを一気に製作できるので、患者さんも型取りをなんども行う必要がありません。
- 歯型をとる
- コンピューター上で理想の歯並びを作る
- マウスピースをラボで製作する
- 患者さんはそのマウスピースを1から順番に装着していく(ソフトとハードのマウスピースを決められた期間はめていきます)
- 症例にもよるが、大体2年程度矯正を行う
実はマウスピース矯正は、最初の段階で歯型を取って完成形の歯並びを設定した後は、歯科医師として治療のためにやることはありません。患者さんは月に一回来院する必要はありますが、その際に新しい次の段階のマウスピースをお渡しし終了です。すごく手軽なのでマウスピース矯正を取り入れる歯科医院は多いのです。
マウスピース矯正失敗例
マウスピース矯正が途中で中断すれば、歯並びが元の状態に戻る
実際に私が担当した患者さんに、マウスピース矯正を行っていた人がいました。ですが、途中体調不良でマウスピースをはめられなかった期間が生じてしまい、期間として1週間程度はめていなかったため、元の状態に戻ってしまった方がいました。
マウスピースは自分で取り外しができるのが、メリットでもありますが、患者さん自身がしっかり管理しなくては、矯正がうまく進まないことがあります。取り外しができるので、外してしまう方もいますが、基本飲食と歯磨きのとき以外は装着したままで過ごす必要があります。
マウスピース矯正が失敗するかは患者さんにかかっている
通常の矯正であれば、歯科医師の上手い下手というのが関わってきますが、マウスピース矯正は、どれだけ患者さん自身が私生活の中で頑張って装着できるかにかかってきます。
そのため、体調不良でマウスピースはつけられなかった、マウスピースをなくしてしまったとなると矯正が一旦中断されてしまいます。場合によっては歯並びが元の状態にまで戻ってしまうという結果になることもあるのです。
マウスピース矯正のみを扱う歯科医院はやめた方が良い
このマウスピース矯正は、患者さんにとってもすごく手軽なのですが、歯科医院としてもとっても手軽に扱えます。講習会に参加してしまえば、マウスピース矯正を取り扱うことができます。
そのため今まで矯正に携わっていなかった歯科医師でも、矯正を行うことができます。
今までしっかり矯正について学んできた歯科医院であれば、マウスピース以外の矯正も行っています。
ですが、実際問題それまで矯正を取り扱ったことがない歯科医師が、マウスピース矯正を取り扱っていることもあるのです。何らかの問題が出た時にしっかり対応してもらえるのかが心配ですし、マウスピース矯正が可能な症例かの見極めが甘いと矯正自体失敗する可能性もあります。
せっかく高額な治療費を出すのであれば、矯正を知り尽くした歯科医師にやってもらうのが一番です。
おすすめ:マウスピース矯正取扱い歯科医院
ちなみに歯並びは悪癖(頬つえ、舌癖など)でも悪くなるので注意!