【失敗!】根管治療をすると歯は一気に悪くなり、抜歯になる
こんにちは、元歯科衛生士のめぇこです。今回は歯の神経を除去することについて 。
歯の神経を取ることを、歯科では「抜髄」、この時の治療を「根幹治療」と言います。
歯は神経を抜くと加速度的に歯の寿命が短くなっちゃうよ!そして根管治療は失敗するリスクが高いよ!というお話をします。
- 根管治療というのは虫歯治療では最終段階
- 根管治療した歯は枯れ木と同様!
- 神経を抜いたあとの「土台の選択」は慎重に!
- 根管治療を失敗する歯科医師
- 下手な歯科医師に当たると根管治療は拷問
- 結論:神経はできるだけ温存しましょう!
根管治療というのは虫歯治療では最終段階
小さな虫歯であればプラスチックを詰めるだけで済んでいたものも、大きな虫歯や痛みが治らないような虫歯になると神経も全て除去しなくてはなりません 。
たまに「一本の歯の治療だけで何ヶ月もかかった」「何回も通院しなければいけなかった」という経験をされた方もいらっしゃるかと思いますが、それが神経を除去する治療です。 歯の神経を除去するには、1回の治療では終わりません。
最低でも根管治療だけで3回は通院が必要
小さな虫歯であれば1回の治療で終わります。
銀歯を詰めるような治療でも、一度削ったあと型取りをして、2回の治療で済みます。
ですが神経の治療になると、 抜髄から、根管充填(最終的な詰め物)、土台を立て、被せ物を作る と治療において何段階もあり、最低でも6回程度の通院が必要です。
根管治療した歯は枯れ木と同様!
また残念ながら神経を除去してしまうと、神経だけでなくその周りにある血管も一緒に抜いてしまうため 、栄養が遮断され、歯は枯れ木のようになってしまいます。
神経が通っている状態では何ら問題がなかったようなことでも、噛み締め食いしばりが強い方だとすぐに根っこが割れてしまい、一気に抜歯になってしまいます。
神経を除去するということは、それだけ歯の命を短くしてるようなものなのです 。
安易に抜髄をすすめてくるような 歯科医師 は、本当に危険!
抜髄をすれば それまでしみていた歯も痛みを感じることがなくなるため、一時的には患者様も 問題なく過ごすことができます。ですが、 神経が生きてる歯よりも、どうしても寿命が短くなってしまうため 、ゆくゆくその歯は抜歯になります。
抜歯になってしまうとその後、インプラントや入れ歯、ブリッジといった方法で、機能回復をしなくてはいけません。(抜歯後そのまま放置していると、歯の噛み合わせのバランスが崩れて、崩壊の一途を辿ることになります)ただ治療回数が多くて大変というだけではなく、治療費も莫大にかかってしまうと考えた方が良いでしょう。
そのため悪徳歯科医師になると、その後の治療費がかかるのが分かっているため、神経を抜くことを勧めるという歯科医師もいます。(神経抜いてしまった方が、患者さまも痛みが引くのでクレームにもなりにくいですし)
本当に 患者様 の事を思っている歯科医師になると 、極力 抜髄を避け、 MI 治療 (低侵襲の治療)を進めてきます。患者さまがどこまで我慢できるかにもよりますが、「少ししみるな」程度であれば、そのまま様子を見て行った方が患者さまのためにもなります。
神経を抜いたあとの「土台の選択」は慎重に!
今ではそこまで主流ではないかとは思いますが、保険治療で土台を建てるとなると中に金属製のコア(土台)をいれます。金属製のコアというのは 、歯が破折しやすくなってしまうためお勧めできません。今はプラスチック製のコアを直接立てる方法が主流な気がしますが、歯科医院によってはコアの型取りをして、メタルコアを製作するところもあります。
前歯はなどの根の長い歯に対して、自費診療では「ファイバーコア」を使います。このファイバーコアを一本入れるということは、例えて言うなら高層ビルが地震の時にゆらゆらとわざと揺れて見えるのと同じような原理を歯の内部で起こします。
保険診療のメタルコアだと揺れることはできませんが、ファイバーコアは多少しなるため 、歯の破折を防ぐことができます。
ファイバーコアは自費診療で約1万〜1万5000円が相場かと思います。
もしもしを除去することになってしまった場合、土台の部分だけでも 良い治療を受けることを強くお勧めします。
根管治療を失敗する歯科医師
根管治療をやる歯科医師はいますが、しっかり治療できている歯科医師というのは、実は少ないです。根管治療はそれだけとても難しい治療になります。 日本ではまだ少ないですが 、マイクロスコープという機械を使って、裸眼の何十倍もの倍率でしっかり見て治療しなくては、 実際のところ十分な治療が出来てるとは言えません。
なぜかと言うと、根管治療は本当に目の見えない部分の治療を行うため、歯科医師も手探り状態でやっています。それまでの経験則でどの程度根幹を触ればいいのか、どういう向きになっているのかというのを経験でカバーして治療しています。
↑都内在住の方なら、ここの歯科医院はマイクロスコープを導入しています。
マイクロは根管治療だけでなく、精密な被せ物等の虫歯治療でも使える優れものです。
私から言わせていただくと
「え。。。裸眼?!裸眼で治療をするのかい?!そんなんで何みえんの?!
チミは、マサイ族かぃ?!サンコンさんなのかぃ?!純ジャパニーズなら、拡大鏡くらい使って治療してくれ・・・!!!」
って心の中で叫んでしまいます。
拡大鏡(メガネみたいなの)は必須、もっとちゃんとしてくれるならマイクロスコープ希望ですね。
だって裸眼でどれだけ見えてるんでしょうか…たかがしれてるわっ!!
マイクロスコープはクソ高い!!
「じゃあとりあえずマイクロで治療してよ!」と思われるでしょうが、このマイクロスコープ、1台で高級外車が買えるくらい値段が高いです。そのため、マイクロ自体導入している歯科医院は少なく、仮に導入していても、使いこなせていない歯科医院が多いです。
小学校の頃顕微鏡を理科の実験で使ったことがあると思いますが、それのめちゃでっかい性能高いバージョンです。距離感が掴めず、焦点を合わせるのができなかったり。
マイクロの専門医もいるくらいなので、導入したけどうまく使いこなせない歯科医師、いるいるですね。なので、根管治療のみ使っていると公言している歯科医院は注意です。マイクロスコープしっかり使えていれば、その底力はそんなもんではない!!
マイクロは録画機能もある
治療部位を拡大し、録画を取ることができます。ご自身の歯の治療風景なんて、普段どうやったって見ることができませんから、もしもマイクロのある歯科医院に行ったら見せてもらうと面白いですよ。
下手な歯科医師に当たると根管治療は拷問
神経抜いて痛みを感じていない歯にもかかわらず、根っこの先端を何度も触るために毎回治療が痛いということがあります。痛みとして分かりやすくいうと、爪の中に針刺されているような痛み、あれが治療中ちょこちょこやってくる感じ。
はい、治療という名の拷問ですw
また神経の向きや湾曲、何根幹であるかというのでも、治療の難しさが変わってきます。 場合によっては力を入れすぎて、 歯根の部分に器具で穴を開けてしまうという場合もあります。また先端まできちんと除去しきれず、予後が悪くなるということも十分にありえます。
根管治療を受けると抜歯になる可能性が高くなる理由として、歯科医師の技量不足というのも十分にありえます。海外では根管治療やマイクロエンドの専門医という人もいて 、1根管あたり 約10万円程度の治療費をかけて 根管治療を行います。
ですが日本の医療制度では、そこまでの大金をかける必要もなく治療できるため、 患者さまにとっては良いですが歯科医師としてはどれだけ力を入れて行っても「たったこれだけ」という診療報酬になってしまうのです。
その結果きちんと力を入れて治療をやってくれる歯科医院や歯科医師が少なくなってしまうというのが実情です。
日本でも上記のことを踏まえて、自費で根管治療を行っている歯科医院もあります。ですがまぁぶっちゃけると、ちゃんと根管治療ができる歯科医師かどうかが最終的には重要かなと。それだけ治療費を払っても、下手であればそれまでです。
結論:神経はできるだけ温存しましょう!
やみくもに神経は除去しないように、大きな虫歯にならないうちに治療はしましょうということです。そのためには定期検診で虫歯を早期発見、早期治療に努めたほうが医療費もお得ですよ!
ではでは
あでゅー( ´ ▽ ` )ノ
根管治療をすれば、蓄膿症を治療できることもあります