ReaD?!な歯の世界

D業界(歯科業界)のリアルな実態について元歯科衛生士の立場から発信していくブログです

3歳までが重要!赤ちゃんを虫歯にさせない4つの要因

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虫歯になったことがある人はその経験をご自分の可愛い子供にはできるだけさせたくはないですよね。虫歯になる要因は4つあると考えられています。可愛い子供を虫歯にさせないための方法についてご説明します。

 

 

まずは1つ目の要因「虫歯菌の感染」からご説明します。

 

 

赤ちゃんに虫歯がうつるのはいつから?

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生まれたての赤ちゃんはお口の中には虫歯菌がいない状態になります。赤ちゃんに虫歯がうつるのは歯が1本でも生えてからになります。歯が生えていないお口には虫歯菌が生存する環境条件が揃っていないため、虫歯菌は繁殖する事が出来ません。

●赤ちゃんの虫歯対策いつまで気にする?

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19ヶ月〜31ヶ月の間は「感染の窓」と言われる時期になります。この時期に虫歯菌に感染しなければ、虫歯になるリスクを抑える事ができます。よって3歳までの時期が一番気をつけなくてはいけない時期になります。

●それ以降は虫歯菌はうつらないの?

 

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大人になるとキスをしたり、食べ物をシェアしあったりしますね。ですが、その行為で他の人の虫歯菌がうつり新たに虫歯になる事はありません。なぜなら、赤ちゃん時代はそれまでお口の中に虫歯菌より強い菌が存在しない口内環境のため、簡単に虫歯菌が繁殖して虫歯になりやすくなります。

 

大人になると新しく入ってくる虫歯菌よりも既に優位性のある菌がお口の中に存在するため、後から入ってきた虫歯菌で虫歯になることがないのです。よって、この3歳までの時期に虫歯菌が入ってこなければ成長して虫歯に苦しめられる可能性が低くなります。

 

赤ちゃんを虫歯にしないために

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「感染の窓」と呼ばれる時期に虫歯菌をうつさなければその子が虫歯に悩まされる人生を送らなくても済みます。ですが、虫歯菌をうつさないように気をつけていても完全に虫歯菌をうつさないことは不可能に近いかもしれません。(何かの拍子で誤って感染する可能性があるため)

 

虫歯菌のリスクを限りなくゼロに近づけて、他のリスクを下げれば赤ちゃんが虫歯になることは限りなくゼロに近づきます。虫歯になる要因は4つあると言われています。「虫歯菌」「歯の質」「食事の時間」「食事内容」になります。赤ちゃんを虫歯にしないためには、この虫歯菌以外の3つの要因もコントロールするようにしましょう。

●歯磨き&フッ素塗布

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 赤ちゃんの歯磨きは大変ですよね。ですが、歯磨きは1日1回はきちんと行いましょう。歯の質を高めてくれるフッ素が含まれる歯磨き粉を使用するのもおすすめです。あまりに小さいうちには歯科医院でのフッ素塗布はおすすめできませんが(飲み込んでしまうので)家庭用に市販された低濃度のものであれば小さい子でも使用することができます。

●砂糖の多く含まれたものに気をつける

砂糖の代わりにキシリトールなどの代用甘味料の含まれたおやつを与えたり、砂糖の多く含まれたジュースを与えすぎないようにしましょう。スポーツドリンクや野菜ジュースなども砂糖が多く含まれています。与える時には「与えるタイミング」や「与える方法」(哺乳瓶を使わない)にも気をくばるようにしましょう。

●ダラダラと食事をとらせない

1日に何度も食べものを与えたり、食事以外の時間に砂糖の含まれたジュースを与えないようにしましょう。赤ちゃんの時期は「遊び食べ」でどうしても食事の時間が延びてしまいます。1日3回の食事時間以外のおやつの時間などで工夫するようにしましょう。

赤ちゃんの初期虫歯ってどんなの?

大人の虫歯のイメージは「歯に穴の開いている」「歯が茶色や黒くなっている」ものだと思います。ですが、赤ちゃんの初期虫歯は大人の虫歯とは違います

 

歯の一部分のみ白っぽく濁る」のが赤ちゃんの虫歯になります。また、赤ちゃんの頃の虫歯は大人の虫歯より進行速度が速いため、初期の段階で虫歯を発見することが重要になってきます。

●赤ちゃんの虫歯になりやすい場所

赤ちゃんの歯で一番虫歯になりやすい場所は「前歯」になります。哺乳瓶でジュースをあげている赤ちゃんは特に前歯の虫歯になりやすくなるため注意が必要です。その次に「歯と歯の間」「歯と歯茎の間」になります。

 

子供のはみがきで悩んでいる方は以下の記事も参考にしてみてください。

www.real-d.site

歯科医院で虫歯検査してみて!

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赤ちゃんの初期虫歯は判別がつきにくいためどうしても見逃しがちになります。気になる方は歯科医院で虫歯検査してもらうと良いでしょう。

 

 

注意深く虫歯菌がうつらないように気をつけていても何かのハプニングで赤ちゃんの口に入ってしまうこともあります。

私もかなり注意して生活していたのに、私の母が自分で使っていたスプーンを私のチビちゃんに使わせてしまうハプニングがありました。(絶縁してやろうかってくらいキレました 笑)そうなったとしても他の3つの要因リスクを下げてあげれば虫歯のリスクは軽減することができます。赤ちゃんを虫歯にさせないためにご両親は最善を尽くす努力をしましょう!

私も頑張る!w(バァバの虫歯菌になんか負けないぞ!wめっちゃ強そうだけどw)