取れて当然!銀歯とセラミックは接着剤から違う!
「銀歯がぽろり、ガムや餅にくっついて取れちゃった!」
なんて経験したことある人多いんじゃないですか?でも、セラミックが取れちゃった(もちろん欠けて外れる以外で)なんてことは聞いたことがないですよね。
実は銀歯とセラミックは材質以外にも違いがあるんですよ!
あっ、歯科医師の気合の入り方以外でもねw
銀歯、接着してないってよ
え?って思いますよね。実は銀歯は「合着」なんです。接着剤で歯にくっつけているように思いますが、あれ実は歯と銀歯が一体化しているわけではないんですよ。
歯と銀歯の間を外れにくくするために埋めているだけなんです。
セラミックはきちんと「接着」してあります。接着の際に使用する光が出る機械で中に入れた接着剤を硬化してきちんと歯とセラミックを一体化させてあります。
「じゃあ、セラミックで使用した接着剤を保険の銀歯でも使用してくれ!」って思いますよね。この接着剤、高いんです。保険の治療でこれ使用し続けていると赤字でしょう。おまけに、銀歯では光で硬化出来ないですし。。。残念
銀歯は虫歯になりやすい
セラミックだと「接着」のため、歯との間に隙間ができにくくなり、虫歯にもなりにくくなります。保険の銀歯だと、熱いお茶飲んだりしたときにすこーしずつ銀歯と歯の隙間に菌が入り込み二次虫歯になってしまいます。
よってよくあるパターンが「銀歯取れたら虫歯になっていた」というものです。
仕方ないんです。だって銀歯だと隙間があるので虫歯菌の温床になってしまうのです。
歯科技工士の腕が違う!
銀歯は保険です。その分技工料も安くなってしまいます。
あなたがベテランの職人さんならそんな安い料金の仕事したいとおもいますか?どうせなら自分の腕が生かせる仕事をしたいっておもいますよね?
銀歯はそうなると歯科技工士になりたての新人さんが作る仕事になってくるんです。そのため、最悪の事態だと患者さんに試適した時に「ガタガタ」「銀歯高すぎ」「歯との間に隙間あきすぎ」などの事件が起きます。そうなるとその場で調整できないほどの不適なら再度作り直しのため、患者さんにも別日でご足労してもらうことになるんです。
セラミック(特にジルコニアセラミッククラウン)の場合は違います。歯科医院のラボが併設されている場所なら歯科技工士さんが直接患者さんの歯の色を見て細かくグラデーションを入れてくれます。
腕の良い歯科技工士さんのお仕事なら本物の歯と見分けがつかないくらい美しい歯をつくってくれます。(すごい歯科技工士さんは作り物の歯の写真集を出しているかたもいます)その分歯1本10万以上しますが、とても良い出来上がりになります。
きちんと乾燥できていない
銀歯をくっつけるとききちんと歯面を乾燥させないとくっつけることができません。歯につけるときに多少唾液がついているとそれだけで銀歯は外れやすくなります。
神経抜いている歯ならいくらエアーをかけても痛みはないでしょうが、神経のある歯だと触れるだけでも「キーン」とした痛みがあるので歯を乾かす側お乾かされる側も大変です。
このとき優しさから多少甘めに乾燥させてしまうと1週間経たないくらいで「銀歯外れちゃいました」と来院されてしまいます。
患者さんも再度あの苦痛を乗り越えないといけないので大変です。
噛み合わせで外れることも
もともと噛み合わせが悪かったりすると小さい銀歯だと外れやすくなります。腕の良い歯科医師なら銀歯を作る前に咬合調整して外れないように、治療箇所の歯に痛みが出ないように対処しますがそれをおろそかにすると何度も何度も「銀歯取れた」で再来院です。